親のもの忘れが気になったらどこに相談する?

あれ?と思ったら

親の老化は子どもからすると受け入れがたいものです。以前は元気だったのに、ちょっと背中が丸くなった?白髪が増えた?など親の老化を感じることはありますね。加えて老いのひとつに、もの忘れがあります。親と接していて「これ前言ってた話だよな。何回目かな。」「伝えた話なのに忘れているな」と感じることもあるかもしれません。(記憶障害)ドラマを見ていて、話の内容が理解できていないかもしれないと感じることがあるかもしれません。(理解力の低下)外出の頻度が減ったり、料理が得意だったのにお惣菜ばかり買ってきているなと感じることがあるかもしれません。(意欲の低下)

「認知症」「チェックリスト」と検索すると色々なチェックリストが出てくるので参考にされると良いと思います。

親と離れていると盆と正月くらいしか会わないかもしれませんが、ちょっとした親の「変化」に気づくのがまず第一歩です。

医療機関に早めに受診をしよう

もの忘れと言っても年相応なのか?それとも認知症なのか?もの忘れの初期段階では中々判断できないものです。また、うつなど他の病気と間違えやすい症状もあります。アルツハイマー型認知症など早期発見早期治療が大切な認知症もあります。それに認知症の中には治る認知症もあります。医師でも詳しい検査をしないと判断がつかないため、きちんと診断を受けることが大切です。そのため、専門医療機関に早めに受診することをお勧めします。

医療機関の探し方

1.かかりつけ医はありますか?

 まずは、普段から風邪を引いたり持病を観てもらう時の信頼できる医師はいるでしょうか?このような医師をかかりつけ医と言いますが、かかりつけ医に気になる症状を伝えてみましょう。かかりつけ医の先生から専門医を紹介してもらうとスムーズです。注意点として、医師に相談した際、検査もせずすぐに「薬を出しましょう」と言う医師は認知症について理解が乏しいと思います。先述したように、認知症は詳しい検査をしてから診断がつくものです。そのような対応をされた場合は、別の医師を探した方が良いでしょう。また、専門医受診後、かかりつけ医で処方をしてもらうパターンが多いので、自宅から近いなど継続受診でき、信頼関係のできている医師に相談するのが良いでしょう。

2.専門医を受診しよう

 かかりつけの医師から紹介してもらったら、専門医を受診します。各都道府県には「認知症疾患医療センター」と認定されている医療機関があります。認知症疾患医療センターの役割の一つとして、鑑別診断があるため、詳しい検査を受けることができます。

認知症疾患医療センター一覧 

https://www.ninchi-k.com/list.html (リンク先:一般社団法人認知症予防協会)

 近隣に認知症疾患医療センターがない場合は、検査体制が整っている大学病院や地域の中核病院の外来を受診すると良いでしょう。「もの忘れ外来」「認知症外来」とうたっている外来であれば専門医が対応していることが多いです。それ以外にも「神経内科」「精神科」「心療内科」「老年科」「脳外科」の医師に相談することも可能ですが、認知症が専門分野とは限らないためできれば専門医を受診した方が良いでしょう。

医師がどんな分野の専門家か見極める方法

ホームページなどに医師の紹介があると思いますが、その際にどんな学会の会員であるか、専門医であるか掲載されていることが多いです。医師がどのような分野に興味があり、知識と経験を積み上げてきたかがわかると思います。認知症に関しては、日本認知症学会や日本老年精神医学会、認知症ケア学会などに所属している医師が多くいます。

まとめ

親のもの忘れが気になった、まずは親を観察してみよう。あれ?と思うことがあったら専門医に受診して正確な診断を受けることがまずは大切です。

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